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【第二新卒の転職体験記】未経験女性SEが社会人2年目に営業職へ転職した理由

こんにちは、ぬんです!

私は、未経験からIT企業にSE(システムエンジニア)として就職しましたが、

あることがきっかけとなり

社会人3年目の春、営業職に転向しました。

未経験でSEの仕事は、「まあそこきつい!」です。

そして、営業職に転向した結果、

「(辛いこともあるけど)楽しい!」と思いながら働くことができています。

SEから別業種への転職を考えている、第2新卒として転職を考えている方は、ぜひ本記事を参考にしてください。

1. 転職のきっかけ

私の主な仕事は、金融機関の基幹系システムの設計・構築~保守でした。

そのシステムが止まるとマジピンチ、なシステムを扱っていたため、プレッシャーはかなり感じていたものの、

全く面白みを感じられておらず、毎日週末を待ちわびる日々を送っていました。

「SE辞めたいな~」となんとなく考えていた中、転職欲に火が付いたきっかけとなる出来事が起こりました。

それは、客先でパワハラを受けたことです。

よく一人でその客先に出向きシステム構築をしていたのですが、

理不尽に怒られ、まともに会話もできず、

「お前、本当に馬鹿だな」と罵倒されたことも。(本気で私は悪くなかったと思う)

その客は営業からも手がかかるとは聞いていたのですが、私への態度がそれはそれはムカつくものでした。

そんな日々が1か月ほど続き、私のストレスは史上最高レベルに達していました。

感情が徐々に無くなっていき、食欲が減り体重が減っていきました。

そしてついに、私はすがる思いで転職を決意し、

その客先から家への道中は、行きも帰りも気を紛らわすように転職サイトを見たり、

自己分析をするようになりました。

その時間だけは、将来に希望を感じてポジティブになることができ、救いになっていました。

2. システムエンジニアを辞めたいと思った理由

まず、SEになった理由は、

IT技術の無限大の可能性を感じ

「これからはITの時代だし、どうせなら根本から学ぼ!文系大募集してるし!」という軽いノリからです(笑)

ただ実情は、そんなに甘くなかったです。

続いて、私がSEを辞めたいと思った理由です。

・ITにそこまで興味を持てなかったから

・一人で黙々と作業をする場面が多いから

・緊急対応が多く面倒だったから

・仕事仲間は静かな人が多く自分と合わなかったから

1つずつ詳しくご説明していきます。

①ITにそこまで興味を持てなかったから

理由の1つ目は、「IT技術に没頭できるほど興味を持てなかったから」です。

入社当初、ITに関する知識が0からのスタートだったので、

会話の内容はおろか、会話中の単語さえも聞き取れず、議事録を書くのも手こずっていました。

少しずつ知識が増えていき、

確かに「世の中のシステムはこういう仕組みになっているんだ~面白い!」と、

ITへの理解が深まっていくことに喜びを感じていました。

ただ、IT技術は日々進歩しているので、学び続ける必要があります。

システムの仕組みを知ることは興味深かったですが、

「たくさん勉強をしてそれを扱えるようになりたい」、とまでは思えませんでした。

あと、私の会社は入社3年目までに基本情報技術者試験に合格することが一般的で、

私はなんとか2年目に合格できたのですが、

「次は応用情報技術者試験だね!いつ受ける予定なの?」と上司に聞かれ、ここでも

一生ITについて勉強し続けないといけないんだ、と憂鬱な気持ちになったことを覚えています。

ここまで色々書きましたが、

「仕事難しいから興味ないのに勉強しなきゃいけない。興味ないことの勉強しんどい。」

という気持ちが一番大きかったです。

②一人で黙々と作業をする場面が多いから

理由の2つ目は、「一人で黙々と作業をする場面が多い」からです。

冒頭でもお伝えした通り、

私の主な仕事内容は「基盤構築」といって、

サーバの設計書を作成→それを基にサーバを構築→保守を行うことでした。

人と話す時間はほとんどなく、PCやシステムと向き合う時間がほとんどでした。

私はどちらかというと話すことが好きな性格であり、コミュニケーション能力には自信があったので、

人と話さない日もあるようなSEの仕事が苦痛でした。

③緊急対応が多く面倒だったから

理由の3つ目は、「緊急対応が多く面倒だった」からです。

扱っているシステムは、金融機関の基盤の部分であったため、

それに障害が発生すれば、最優先で解消する必要があります。

甘い考えかもしれませんが、

障害が起きると、急遽客先に行く必要があり、自分の予定を崩されることがとても嫌でした。

また、障害といってもほとんどの場合は小規模であるため、下っ端の私が一人で対応しにいかないといけないのもストレスでした。

④仕事仲間は静かな人が多く自分と合わなかったから

理由の4つ目は、「仕事仲間は静かな人が多く自分と合わなかった」からです。

SEをしている方なら共感いただけるか(していない方も想像に難くない)と思うのですが、SEの方は静かな人が多いです。

中にはもちろん明るい方もいます。

ただ、エネルギッシュというよりかは控えめで、それこそ着実に正確にシステムを運用できるような真面目できっちりしている方が多かったです。

「科学的な適職」という本でも、「自分に似たような人がいる職場を探そう」的なことが書いてありましたが、大共感です。

適職が分かっている方、そうでない方にもぜひ読んでいただきたいです↓

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3. 営業職を志望した理由

営業職を志望した理由は2つあります。

・コミュニケーション能力を高めたかったから

・応募できる職種が限られていたから

こちらも、詳しくご説明していきます。

①コミュニケーション能力を高めたかったから

理由の1つ目は、「コミュニケーション能力を高めたかった」からです。

私は元々、論理的に話を組み立て、分かりやすくプレゼンテーションができるといった、コミュニケーション能力が高い人に憧れていました。

堂々と分かりやすく、自分の意見を主張できる人や、それぞれの意見から妥協点をくみ取ってまとめられる人ってかっこいいな~と。

よく、話の内容<話し方、とも言うし、コミュ力高い人って余裕があるからか、ユーモアある人多いし。

そんな人に自分もなりたくて、営業職であればコミュニケーション能力は重要視されるし、鍛えることが出来そうだなと思いました。

②応募できる職種が限られていたから

理由の2つ目は、「応募できる職種が限られていた」からです。

社会人経験が2年かつ、専門的なSE職からの転職であったため、

SE職と営業職以外の応募条件には「〇〇の業務経験がある方」「顧客折衝の経験がある方」といった内容の記載が多かった印象です。

4. SEから営業になって思ったこと

現在、私はいわゆる無形商材と呼ばれる広告の営業をしています。

営業職に就いてから、

表情、声色、話す順番などを常に意識して話す機会が格段に増え、まだ転職して1年に満たないですが

私が磨きたいと思っていたコミュニケーションスキルの向上は、すでに実感できています。

また環境についても、

若く、向上心が高い人がたくさんいて、切磋琢磨し合える仲間ができました。

同僚の年齢が近いので、見た目などにも気を遣うようになって外見磨きにも精が出て楽しいです♪

(以前の職場の平均年齢は40歳くらいで、途中からほぼすっぴんで出社してました…)

そして、営業職とSE職は、本当に異なる仕事内容だなと感じています。

SEの時は、営業が取ってきた仕事をゴールに向かって淡々と進めていく流れでした。

与えられた仕事をこなすだけであり、モチベーションが低くても、元気がなくてもなんとかなりました。

分からないことがあれば調査し、解決策を見つけるか、他の人に教えてもらって指示通りに進めれば解決できます。

(自分で調べることをめちゃくちゃ求められるので簡単に答えはもらえないですが)

機械相手だと正解やゴールが決まっていて、それに向かって作業するのみです。

一方で営業は、自ら仕事を取ってきて、その結果は自分次第です。

新規開拓を行い、既存顧客の状況を確認してサポートを行い、仕事の量を自分で調整し目標達成する必要があります。

問題が発生した場合、対顧客だと人の感情が絡んでくるため、確実に解決できる方法があるわけではなく、様々な解決策やゴールが存在します。

また、マインドコントロールが重要で、モチベーションが低下するとそのまま自分の行動や表情に表れ、仕事の量や結果に直結します。

そして、私は「嫌われたくない」という感情を比較的持つタイプのため、職業の中でも嫌われやすい営業職は、メンタルがやられることもあります。

しかし、正解がない分、ゲーム感覚で試行錯誤できるので楽しいです。

(ゲーム感覚で楽しむことができないときももちろんありますが)

新規顧客に対しては、どうすれば私という営業マンと会ってくれるか、会ってくれたとしてもどうすれば全く導入する気のない顧客に自社商品を使いたいと思ってもらえるか。

既存顧客に対しては、自社商品に関わらずどのような提案やサポートが役立つか。

ゴールに向かうために、常に仮説立てを行う必要があります。自分なりに考えた仮説が当たったときにはめちゃくちゃ気持ちが良いです。

5. 最後に

環境、仕事内容含め、転職をして本当に良かったです。

自己分析で考えるべきことは様々ありますが、特に

「どんな自分が理想になりたいか、そのためには何が必要か」

を突き詰めて考えることが、仕事選びには重要だったんだなと思いました。

私にとって営業職は、自分の強みを活かしつつ、克服したい課題を解消できる仕事であり、正しい選択であったと思います。

たまに「営業という仕事は、全員一度は経験するべき」ということを耳にしたことがありますが、今ではとても共感できています。

一番の転職理由は、「SEを辞めたい」ということだったので、

転職活動中はそれを「逃げ」に感じたこともありました。

でも、「合わないものは合わない!自分のスキルを活かせる&伸ばせる楽しい仕事は絶対にある!」という考えを持っていて、その考えは大正解だったと思います。

(あのまま自分に合わないSEでいたら腐っていたと思います)

私の体験記が、誰かの背中を押すことが出来たらとても嬉しいです。